社会保険労務士法人 ロームのお役立ち情報

2018.06.28

人とのつながりでできる学び

今から45年前の7月、小学校3年生のころ。
本当に暑い盛りに、浜松駅前にある旭町で丁稚(でっち)をしていました。

父は卸問屋の専務をしていまいた。
専務といっても社長も含めて6名の会社です。
そこの社長のことを私は「おじさん」と呼んでいました。

おじさんはお洒落な人でバーバリーが好きで、
冬になるとバーバリーのトレンチコートを着こなしていました。
わたしがバーバリー好きになったのは多分におじさんの影響があります。
もう随分前に他界しましたが、今でもおじさんのことが大好きです。

おじさんは小学生だった私にお小遣いを渡したくって、
夏休みや冬休みにアルバイトとして使ってくれました。古き良き時代です。

テレビでは「細腕繁盛記」、「どでかい奴」など、
苦労して商売を繁盛させ、老舗を再建するドラマが放映され、視聴率を稼いでいた時代。
そんな時代に丁稚のようにアルバイトをさせていただきました。

おじさんの元で学ぶ


そこで色々なことを学びました。
お客様にすぐに声を掛けてはいけないこと。
ヒマがあれば商品を畳んだり、値札をつけたり、
ヒマでも忙しそうにしなければならないこと、など。

おじさん:昔は朝6時に店の戸をドンドン叩く音がしたよ。
私:そんなに早く?
おじさん:モノが無い時代だったから、朝一番で仕入れにくる業者が多かった。
私:凄いね。
おじさん:仕入れればドンドン売れた。
私:信じられない…。

時代の変化


一番の学びは時代は変化することを実感できたことです。
私が小学生になるころには、卸問屋街のお客様が減り、人通りも寂しくなりました。
閉店する方がどんどん増えていきます。

おじさんのお店は本来の卸問屋から小売店のように、一般のお客様に売るようになっていきました。

時代は少しずつ着実に変わっていきます。
その変化に対応できない場合は廃業せざるを得ません。

今から思うと、おじさんはとても商売上手な人だったと思います。
最後の1店になるまで営業を続ける資産を持っていましたから。

繊維の黄金時代にかなり稼いで利益を貯めて、現金を頂いていたと思います。

今の自分があるのは


今経営者になり、経営数字が少し解るようになって想像してみると、
きっと20年以上は赤字経営だったと思います。

昔の人はお金をとても大切にして、イザというときに蓄えていたと思います。
本当にありがたい話です。

おじさんが早く見切りをつけて廃業していたら、私は大学に行けませんでした。
何の役にも立たない私を丁稚のように使っていただき、商売を経験させていただきました。

今の自分があるのは、父とおじさんのお陰です。
おじさん、ありがとうございます。本当に感謝しています。

廃業のタイミングも絶妙


おじさんは廃業するときも見事でした。
バブルで土地の値段が跳ね上がった時期に、店の権利(旧法借地権)を売って廃業したのです。

廃業のシーンでも、おじさんから色々教えていただきました。
その知恵を活かして、廃業される方や事業承継の際にアドバイスをさせていただいています。

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