二人の社長
今から10年前、リーマンショックのころ、二人の若者が親から事業を引き継ぎ、社長になりました。二人とも歳が近く、人柄も良く、能力・知識も同じくらい、
引き継いだ会社規模も同じくらいで、従業員は同じく5名でした。
彼らはよく似ていて、引き継いだ会社を良くすること、
つまり、「お客様のお役に立つ会社をつくること」を強く望んでいました。
10年後の同窓会で
二人は、高校の同窓会で再会しました。共に10歳、年をとりましたが、相変わらず二人は似ていました。
しかし、二人には大きな「違い」が生まれていました。
売上げで2倍、利益で4倍の差が開いていたのです。
どうして、大きな差が生まれたのか?
何が、二人に「違い」を生ませたのでしょうか?会社の経営で何がこのような違いを生むのか、あなたは考えたことがありますか?
それは生まれ持った『才能の違い』でも、『運の違い』でもありません。
一方がチャンスに恵まれて、 一方が恵まれなかったからでもありません。
「違い」は?
それはこれから人口が減る中で、従業員を採用、定着、育成できるかどうかが成功の別れ目だと知っていたかどうかです。
A社の社長は、お客様からも従業員からも選ばれる魅力的な会社にしようと、
従業員を巻き込み、労働条件を少しずつ良くしていきました。
一方B社の社長は、先代ゆずりの職人気質で、良い商品、良いサービスを提供しようと、
一生懸命働いていました。
しかし、従業員の採用、定着、育成には、あまり関心を持ちませんでした。
社長や、お客様から「ありがとう」と言われると…
A社の従業員は、自分たちの労働条件を良くするために「お客様に喜んでもらおう」と意識が変わり始めました。
すると、少しずつ働き方が変わります。
結果、労働条件も毎年ちょっとずつ良くなります。
そして、社長やお客様から「ありがとう」と感謝されるようになって、
A社の従業員は働くのが楽しくなってきます。
B社の社長が、叱ったのをキッカケに…
一方B社の社長は、お客様の役に立つため、良い商品、良いサービスを提供しようと腕に磨きをかけ、一生懸命仕事をしています。
しかし、うまく従業員を育てることができません。
B社長は、 毎日遅くまで働きます。
そんなある日、ミスをしてしまった従業員Cさんを厳しく叱ってしまいます。
Cさんが愚痴を言った相手は
Cさんが愚痴を言った相手は、A社で働いている友達のDさんです。Cさん:今日、ミスしたら社長に厳しく言われちゃったよ。
Dさん:そうなんだ。俺の会社は最近少し変わってきたんだ。残業が少し減って、給料もちょっと良くなったぜ!
Cさん:へぇ~なんか良いなぁ!
Dさん:良かったら、うちに(A社)に来ない?
Cさんが、A社に転職すると…
Cさんを、A社が採用するとA社の従業員は、5人→6人
B社の従業員は、5人→4人
B社は、ますます人手不足になっていきます。
すると忙しくてサービスが低下したり、残業が増えていきます。
当然、B社の社長も大変です。土日に一人で頑張ります。
その中でストレスが溜まって、また厳しく叱ってしまうと、次の退職者が…
社員が増えた会社はどうなる?
一方、従業員が増えたA社はお客様を獲得する余裕が生まれます!そして、さらにもう一人が転職してくると…
A社の従業員は、6人→7人
B社の従業員は、4人→3人
こうして、売上げ格差が2倍、利益は4倍の差になったのです。
何が違うのか?
人口が減少しています。当然、働き手も減ります。こんな状況の中で、会社を経営していくことは、大変です。
でも、ピンチってその「対処法」を知っている人にとっては、大きな「チャンス」でもあるんです。
そう思いませんか?
ピンチをチャンスに変えるには?
採用、定着、育成のポイントをしっかり掴んで会社を経営することです。人口減少時代を勝ち残るには効果的なノウハウを学び、進んで取り入れることが大切です。
もし、あなたがプロのノウハウを使って、会社を強く、大きく、着実に成⻑させたいのなら…
是非、ロームのノウハウを知って頂きたいと思います。