金曜日の夕方、6時
スタッフも帰り、
電話もほとんど無くなった時間。
突然、電話が鳴りました。
部長:先生、こんばんは。
私 :こんばんは。
部長:実は、辞めてもらいたい
パートがいるんです。
無断欠勤も1日して
おまけに体調が悪いからといって
連絡もせずに、遅刻を繰り返すんです。
私 :それは大変ですね。
どんな感じですか?
部長:実は、他の従業員からも
こんなに休んだり、シフトに穴をあける
パートさんと働けないって
相談がきています。
私 :なるほど。
指導はされているんですか?
部長:何回も店長は注意をしています。
しかし、本人は全然言うことを
聞かないんです。
シフトに穴をあけることについて、
働く仲間に対してどう思うか?とか
質問はしているんですが・・・。
私 :それは大変ですね。
その方は最近入ったんですか?
部長:そうです。
私 :ひどいですね。
始末書はとりましたか?
部長:いいえ。
実は書かないんです。
私 :そうですか。
それなら○○とした方法が良いですよ。
部長:なるほど。
事前に相談して良かったです。
待望の新入社員、しかし…
今から約40年前の
1978年5月1日
名古屋の小さな会社に
A君(32歳)が入社しました。
人手不足の時にやっと社員が採用できた。
社長も部長も
「これでやっと営業マンができた」
と喜びました。
しかし、次の日の朝、
A君が来ません。
家に電話してみると寝坊したようです。
1時間遅れてA君が現れました。
部長:明日から、キチッと9時前に
出社するように。良いね?
A君:申し訳ございませんでした。
注意します。
それからA君は
2週間は9時前に出社しましたが、
5月20日は遅刻しました。
もちろん、
部長は厳しく叱りました。
しかし、
その次の日も遅刻しました。
部長:始末書を書いて、明日までに
提出しなさい。
A君:、、、、
厳しく指導しましたが、
結局A君は始末書を書きませんでした。
180回の無断遅刻
そのA君は、入社後1年5ヵ月の間に
180回も無断遅刻を繰り返しました。
仮に週休2日制として勤務日数は
20日×17ヵ月=340日
340日の勤務日数のうち、
180日も無断遅刻・・・。
つまり、
2日に1回は無断欠勤している状態でした。
怒り心頭、ついに懲戒解雇に
社長:明日から来なくて良い。
懲戒解雇にする!
この会社では1年5ヶ月後に
懲戒解雇しました。
社長も部長も
1年で180回も遅刻する社員は
当然に解雇できると思っていました。
しかし、、、
【明日に続く】
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