2026.01.15

【2026年4月法改正】在職老齢年金はどう変わる? 「働くと年金が減る」誤解と中小企業が今すぐ確認すべき対応ポイント

「60歳を超えた社員に、これ以上働いてもらうと年金が減ってしまうのではないか…

そんな不安を抱えたまま、
高齢社員の働き方や給与設計を“何となく”決めていませんか?

実はその前提、2026年4月の法改正で大きく変わる予定です。

在職老齢年金の仕組みを誤解したまま対応を続けると、

  • 従業員とのトラブル
  • 採用・定着の失敗
  • 後からの賃金・年金の修正対応

といった経営リスクにつながりかねません。

この記事では、
2026年改正 在職老齢年金のポイントと、
中小企業の社長が「今すぐ確認すべきこと」を
実務目線でわかりやすく解説します。

在職老齢年金とは

在職老齢年金とは?

在職老齢年金とは、
老齢厚生年金を受給しながら働く人に適用される制度です。

ポイントは次のとおり。

  • 対象になるのは「老齢厚生年金」
  • 老齢基礎年金は減額されない
  • 「賃金」と「年金」の合計額が一定額を超えると年金の全部または一部が支給停止(減額)される仕組み

2026年4月の改正ポイント

【これまで】

  • 賃金(標準報酬月額+標準賞与額の合計÷12)+老齢厚生年金(月額)の合計
    月51万円を超えると支給調整
  • 超えた部分の1/2が年金からカット

【2026年4月以降】

  • 支給停止の基準が
    月62万円に引き上げ
  • 月62万円までは年金が減らない

👉 つまり、
「働いたらすぐ年金が減る制度」ではなくなるということです。

会社が負担する金額への影響

在職老齢年金の改正は、
会社の社会保険料率そのものを変える制度ではありません。

しかし、次の点で間接的な影響があります。

  • 高齢社員の就労時間・賃金を増やしやすくなる
  • 結果として支給額が増える

つまり、
「年金が減るから賃金を抑える」前提の設計が不要になるため、
給与・働き方の再設計が必要になります。

経営者が注意すべきリスク

よくある誤解

❌「どうせ働くと年金は減る」
❌「年金の話は本人任せでいい」
❌「給与は今までどおりで問題ない」

これらはすべて、改正後は通用しません。

失敗するとこうなる

  • 従業員から 「本当はもっと働けたのに…」と不満が出る
  • 年金制度の説明不足による信頼低下
  • 後から制度を知り、
    賃金・労働条件の見直しを迫られる
  • 結果として

人材定着に失敗/現場が混乱

制度対応を後回しにするほど、
社長の負担は大きくなります。

会社が今すぐ準備すること

以下の項目、すぐに確認してみてください。

  • 60歳以上の従業員が何人いるか把握している
  • その従業員の「年金受給状況」を確認できている
  • 在職老齢年金の改正内容を説明できる人が社内にいる
  • 就業規則・再雇用規程が現状に合っているか

1つでも不安があれば、
専門家に相談するタイミングです。

よくある質問

Q. 高齢社員全員に影響がありますか?

老齢厚生年金を受給しながら働いている方が対象です。

Q. 会社が年金の計算までしなければならない?

会社が全て対応する必要はありませんが、説明不足はトラブルの原因になります。

Q. 2026年4月まで待っても大丈夫?

待つほど、賃金・規程・説明対応が一気に必要になり、社長の負担が増えます。前もって対応することが大事になります。

まとめ

在職老齢年金の改正は、
単なる「年金の話」ではありません。

  • 高齢人材の活用
  • 賃金設計
  • 従業員との信頼関係

すべてに関わる経営課題です。

正しく理解し、 早めに準備している会社ほど、
人手不足時代を有利に乗り越えられます。

ロームが提供できるサポート

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在職老齢年金を含む制度改正について
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  • 制度対応の要点整理
  • 就業規則・再雇用規程の改訂
  • 社長・担当者の負担を最小限に

「制度が難しくて手が回らない」
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