2026.01.08

【2026年4月改正】被扶養者認定の「年間収入」判定基準が変更|中小企業が今すぐ確認すべき実務対応とは

2026年4月1日から、健康保険の被扶養者認定における「年間収入」の考え方が大きく変わる予定です。
この変更、実は中小企業の社長ほど影響を受けやすい制度改正です。

  • パート・アルバイトの残業調整
  • 労働条件通知書の書き方
  • 実態と契約内容のズレ

これらを放置していると、
従業員トラブル・会社への問い合わせ増加・最悪の場合は遡及対応に発展する可能性もあります。

この記事では、
「何が変わるのか」「会社として何を整えるべきか」を、
社長目線でわかりやすく解説します。

 制度のポイント

被扶養者の基本的な収入要件(従来どおり)

被扶養者として健康保険に入るためには、次の要件を満たす必要があります。

  • 年間収入 130万円未満
    ※60歳以上または一定の障害がある方:180万円未満
    ※19~23歳未満の子(配偶者を除く):150万円未満

  • 被保険者(社員本人)の収入の 2分の1未満
    ※別世帯の場合は仕送り額未満であること

【最大の変更点】判定方法が変わる!

2026年4月1日以降の新ルール

原則:「労働契約に基づく年間収入」で判断

具体的には、

  • 労働条件通知書・雇用契約書に記載された
    • 所定労働時間
    • 賃金
    • 手当・賞与
      から算出される年間収入見込みが基準になります。

残業代の扱いが変わる点に注意

  • 臨時的な残業代などで
    結果的に130万円を超えた場合
  • それが社会通念上、妥当な範囲であれば

👉 それだけで扶養認定が取り消されることはありません。

ただし、
事業収入・年金収入など給与以外の収入がある場合は、従来どおり合算判定です。

会社が負担する金額への影響

一見すると「従業員側の話」に見えますが、
実は会社にも影響があります。

  • 扶養認定が取り消される場合
    • 社会保険加入義務が発生する可能性
    • 会社負担分の社会保険料が増加する可能性

  • 判断ミスがあると
    • 後から遡って保険料を請求される可能性

「知らなかった」では済まないコスト増につながる点が要注意です。

経営者が注意すべきリスク

よくある誤解

  1. 「実際の収入が130万円未満なら大丈夫」
    → ✕ これからは契約内容が最重要

  2. 「残業が多いのは現場判断だから問題ない」
    → ✕ 契約と実態が大幅にズレているとリスク大

  3. 労働条件通知書は形式的に出していればOK」
    → ✕ 実態と合っていないと否認される可能性あり

失敗するとどうなるか

  • 従業員からの不安・不満が増える
  • 扶養認定の取り消しによるトラブル
  • 年金事務所・健保からの問い合わせ対応
  • 最悪の場合、遡及して修正・追加負担

会社が今すぐ準備すること

以下、1つでも不安があれば要注意です。

  • 労働条件通知書を全員分、作成・交付していない
  • 所定労働時間・賃金は実態と一致していない
  • 扶養内勤務の従業員が誰か把握できていない
  • 年間収入の「見込み」を説明できない
  • 残業が常態化していないか確認していない

契約書と現場のズレは、今回の改正で最も見られるチェックポイントです。

よくある質問

  1. 2026年4月以前に作った契約書はそのままでいい?
    A. 原則はOKですが、実態と合っていない場合は見直し必須です。
  2. パートさんから相談されたらどう答えればいい?
    A. 会社として統一した説明ができるよう、事前整理が重要です。
  3. 社労士に相談するタイミングは?
    A. 「問題が起きてから」では遅く、今が最適なタイミングです。

まとめ

2026年4月の被扶養者認定ルール変更は、
「契約内容」と「実態」の整合性がこれまで以上に問われます。

  • 従業員を守るため
  • 会社のリスクを防ぐため
  • 社長の余計な対応負担を減らすため

今のうちの準備が、後の安心につながります。

ロームが提供できるサポート

ロームでは、今回の制度改正に対し、
社長が“丸ごと任せられる”支援を行っています。

  • 制度対応の要点整理
  • 社内向け説明資料の作成
  • 就業規則・労働条件通知書の見直し
  • 社長・担当者の実務負担を最小限

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