事業を行っている方にとって苦しい状況の1つに、従業員の急な欠員や事業拡大で人材不足に陥ったときです。
対策として、正社員の求人募集をかけるでしょう。
その際、「○○のスキルを持った人材」「○○の経験がある人材」など、企業の特色に沿って求める人材を条件で絞るかもしれません。
しかし、場合によっては思うように人が集まらないことがあります。
求人媒体にお金をかけても、人が集まらないとなるとコストばかりがかさんでしまいます。
正社員の求人となればじっくり人を選んだ上で決めたいもの。
そこで今回は、正社員求人に人が集まらない理由とその対策法をご紹介します。
正社員求人に人が集まらない3つの理由
■求人内容の記載漏れやネックになる条件がある
応募者にとっては求人情報を知る情報源は求人誌や、web求人広告が主なものです。
これらに応募をためらう内容や不明な点があると人が集まらないことがあるかもしれません。
例えば残業代についての記載がないことが挙げられます。直接面接で聞きづらいこともあるので、例えば「月の残業が何時間を超過した分は出る」などの記載をしておくと良いでしょう。
■求人広告から会社の実像がイメージできない
ありきたりな条件面ばかりでは他社との差異が見えず、他の求人に埋もれてしまうことが考えられます。
入社後のサポート体制や、会社の雰囲気などが伝わるような工夫が必要です。
社内の光景がわかる写真などを多く載せるとインパクトやイメージを与えやすくなるでしょう。
・あなたの会社の「強み」は何ですか?
・応募者は、どんな魅力に感じて応募してくれたのでしょうか?
イチ押しの情報などを大きな文字にするなど「人目を引く」求人広告にすることがポイントです。
■広告の掲載先のミスマッチ
どんな人材を求めているかによって求人を掲載する媒体が違ってきます。
未経験であればアルバイトから始めてもらって社員登用する形で採りたいのなら、アルバイト求人誌や無料求人サイトに載せると良いでしょう。
また業界経験者やある程度のスキルを求める求人であれば特定の業種に専門の求人サイトや広く正社員の求人がある有料転職サイトなどが向いています。
正社員求人の場合は、ハローワークも実は効果的なんです。
中途採用の約25%はハローワークからなんです。
しかし、普通に求人票を書いても目立ちませんので、会社の強み、魅力をきちんとアピールすることが大切です。
正社員求人に人が集まるための対策法
上記の人が集まらない原因を踏まえ、求人広告の内容の改善をしてみることをおすすめします。
■どんな会社であるかをアピール
会社が魅力的に見えて、より具体的な仕事内容がわかる求人広告にすることです。
- こんな人が向いている
- 社内は和やかな雰囲気
不明点がなく、細かな条件を把握した上で応募者は応募に踏み切るものです。
採用は企業と応募者のマッチングだと言っても過言でありません。
企業側が応募者に歩み寄り、求める人材をアピールすることでより多くの応募者が集まることでしょう。
さらに詳しい仕事内容や条件、会社の雰囲気を記載することでより一層会社のイメージを抱かせることになるはず。
求人に人が集まらなければ、ゆくゆくは会社の未来を揺るがすことにつながります。
今回の記事を参考に将来を見据えた人材確保を行っていきましょう。
分からないことなどがあれば、社労士に相談することも1つの方法ですよ。